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沖縄ゆんたくin草加の展示より①【石垣島・ミサイル基地建設現場の現状】

沖縄ゆんたくin草加2022の展示より①

石垣島・ミサイル基地建設現場の現状

 

 

2022年5月11日〜22日。

今年も埼玉県草加市のCafe&Gallerlyのんので「沖縄ゆんたくin草加」が開催されました。たくさんのご来場ありがとうございました。

 

展示スペースの3分の2くらいを、島じまスタンディングが担当しました。

「琉球弧の島じまでつくられようとしている戦争のこと」

と題して、以下の内容でした。

①石垣島・ミサイル基地建設現場の現状

…「基地いらないチーム石垣」の方から写真を貸していただきました。ありがとうございました。

②宮古島・遠隔リポート、Fujikoさんの「保良だより」より

③馬毛島ってどんな島?

…種子島在住の和田香穂里さん(前西之表市議会議員)よりメッセージいただきました。ありがとうございました。

④沖縄から埼玉の私たちにつきつけるもの

…「ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会」の紹介です。

他、島じまのプラカードなど。

 

展示内容を、ここに再現します。今回は序文と①です。

 


 

(序文)

 

こんにちは。島じまスタンディングと申します。
本日は Cafe&Galleryのんの にお越しいただき、ありがとうございます。



 今、琉球弧の島々(南西諸島)の軍事化が急速に進められています。
 自然や生活環境を破壊し、地域の社会構造を歪めながら、次々に基地が造られ、新たな部隊が配備され、あるいは増強され、島々の港湾や空港や海岸などの軍事利用が進み、諸外国の軍隊との共同訓練が大規模に頻繁に繰り返され、連なる島々全体が、最前線基地に仕立て上げられようとしています。

島々が戦場になる/島々を戦場にする---ことが想定されています。

 島々のことを知ってもらいたい、そしてひとりでも多くの人に軍事化反対の声をあげてほしい---と、私たちは与那国島・石垣島・宮古島・沖縄島・奄美大島・種子島・馬毛島…などのプラカードを掲げ、主に埼玉県内の街頭で、たまに首相官邸前で、そして島々で、スタンディングなど行っています。

「なぜ埼玉で沖縄の、そんな遠くのこと訴えてるの?」などと聞かれることがあります。

 もしもこの社会が、一部の人や地域に何かの負担を押しつけることで成り立っているとしたら、
一部の人や地域に起こっている問題は、みんなの問題です。
だから琉球弧の軍事化は、この国に暮らすみんなの問題です。

 もしこの社会にとってそれがどうしても必要なものだとしたら、それに伴う負担についてみんなで考えなくてはなりません。
必要でなかったら、あるいはそれどころか有害なものだったら話は簡単です。政策を転換すれば良いのです。

 遠くのことだからとみんなが無視したら、一部の人や地域への負担押し付けは際限なくエスカレートし、同時に、そこは必ず権力と利権をめぐる腐敗の温床になります。

 


 


「ウクライナ」という語には、「国境」や「辺境」という意味があるそうです。

 大国同士の争い、巨大な権力や利権をめぐる争い---こうした争いの犠牲になるのは、決まって「国境」や「辺境」と呼ばれる、「狭間」の地域や人びとです。

本来その地域とは全く関係のない争いごとのために、「狭間」の地域が利用され、戦場とされます。

 大国(帝国)は、自分たちが傷付かずに利益を得ることができる戦争、《核の閾値内》の「限定戦争」というものを研究しています。それはたとえば、琉球弧での「海洋限定戦争」です。
そういう戦争のために、権力に翻弄されてきた「狭間」の地域が抱える問題が、くり返し歪められながら、利用されます。

 


 


 島々に暮らす人びとが、声をあげ、抵抗しています。
自分たちの当たりまえの暮らしを守るために、美しい島を次の世代に残すために、島を戦場にさせないために、必死に、一日一日を持ちこたえています。

必死に持ちこたえながら、全国で琉球弧軍事化反対の声が巻き起こっていくのを待っています。


 次の「日本の戦争」が、「台湾有事」を装った「島嶼限定戦争」として始まる方向に向かっています。島々の犠牲を前提とするこの「限定」戦争の行き着く所は、大きな世界戦争かもしれません。

 東アジアの平和は、琉球弧、台湾、朝鮮半島といった「狭間」の地域の平和と安定にかかっています。それは決して、この地域を軍事緊張に晒すこと---抑止/対処態勢---によって得られるものではありません。


 この地域の人びとが、当たりまえに、安心して暮らしていけるようにすること、そこから東アジアの平和をつくっていく他ないのだと思います。
 それは私たちのこの国が、この地域から奪ったものを返す、ということでもあります。

 

 

 

今はまず、宮古島の人たちが枕元にミサイルを置かれている状況を解消する。ミサイルを撤去させる!
石垣島の基地建設を断念させる!
馬毛島基地なんか造らせない!
基地の閉鎖、撤去を!
琉球弧の軍事化を止める!
南西シフトを、狭間の地域を圧迫するミサイル戦争政策を転換させる!


まずはそこから、始めましょう!

〝今準備されている戦争〟に反対しよう!

 

 

 

 

2018年11月 着工前の平得大俣、ほか

 

 

2019年3月 着工

 

 

2020年1月 市有地は売らない貸さない!

 

 

…この戦略は、第一列島線内の島々を中国の攻撃に耐えうる防衛上の要所に変えることで、地域をアメリカに有利に利用するものである。

…これらの島々に設置された移動式ミサイルは、地表の複雑な地形の中で地上の標的を見つけることに関連した課題のため、中国が位置を特定し、追跡し、破壊することは困難であろう。

 

▶『鎖の強化 西太平洋地域における海洋プレッシャー戦略の展開』
                  CSBA(戦略予算評価センター)2019.5.23、小西誠 訳

 

 

 海上封鎖のための、更には中国本土攻撃のための移動式(車載式)ミサイルの運用には、上の米国シンクタンクCSBAの戦略(2019年)が示す通り、「地表の複雑な地形」を持つ島が適している…それはたとえば石垣島のことです。

 平べったい宮古島とは対照的な、起伏が激しい石垣島の、沖縄県でいちばん高い山・於茂登岳の麓…中国から見ると山に隠れるような場所で、ミサイル基地建設工事が進められています。

 

 

 

 

 石垣島の真ん中に大きく開いた傷口。それが、日々、大きくなっていく。
…2019年3月の着工(アセス逃れの0.5ha着工)以来、基地建設現場周辺で抗議/監視行動を続け、SNSで現地からのレポートを届けて下さる方が投稿した、昨年末の現場空撮写真を見て、衝撃を受けました。

 それまではほぼ、基地推進派の石垣市議・友寄永三氏が所有していた土地、ゴルフ場・ジュマールの跡地内(基地計画地約46haのうち、約13ha)だけで工事は進められてきました。それが、昨年6月頃からジュマールの外側の旧市有地で木々の伐採がはじまり、あっという間に、美しい森が剥き出しの地面に変わっていました。

 

 

 

 

 昨年8月、2022年度内に石垣島の駐屯地開設…という方針が明らかになりました。(防衛省はそれまで2023年度末の開設を目指すと公表していた。)また、与那国島へ陸自電子戦部隊を2023年度をめどに配備、沖縄島の勝連分屯地に陸自地対艦ミサイル部隊(+ミサイル連隊司令部)を2023年度に配備する方針も同時期に判明しました。奄美大島の瀬戸内分屯地(2019年開設)で山をくり抜いて造られている5本の巨大な地中式弾薬庫は2024年に完成の計画です。環境アセスの手続中の馬毛島基地計画については、着工後26〜28ヶ月で滑走路完成、約43ヶ月で基地完成というプランが示されました。
 宮古島には昨年11月に地対艦ミサイル弾体等が搬入され、琉球弧ミサイル戦争態勢が、即応態勢/臨戦態勢へ向け新たな段階に突入しました。

 このまま進むと、来年〜再来年頃には奄美大島ー沖縄島ー宮古島ー石垣島ー与那国島の南西シフト第一段階がほぼ完成し、ミサイル戦争態勢が実戦態勢として本格化することになります。更に馬毛島基地が完成し、日米両軍の中距離ミサイル(中国本土攻撃)の琉球弧への配備が進むと、戦争が起こる条件/戦争を起こす条件が、すっかり整うことになります。
 その頃、この日本の社会は、どのように変わっているでしょうか。

 

 

 

 

 このまま進めば、一年以内に、もう基地は開設してしまう(完成は不可能だが、与那国も宮古も奄美も未完成・工事中のまま強引に開設)…そういう状況に追い込まれながらも、石垣島の人びとは、必死に抵抗を続けています。

なんとしても、くい止めなければならない!

「基地いらないチーム石垣」の方に、写真をお借りしました。 
石垣島平得大俣の現状を、ご覧ください。

 

 

 



※【石垣島平得大俣「陸自ミサイル基地建設工事」現地よりのレポート】(他の島々の情報も)は、こちら

▶琉球弧の軍事基地化に反対するネットワーク

で頻繁に更新されています。ぜひご覧ください。

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